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02 HANAE - Yoga Instructor

02 HANAE - Yoga Instructor

PROFILE
HANAE(ハナエ)さん
アシュタンガヨガインストラクター、「mysoreFuki」主催。幼少よりクラシックバレエを習い多くの舞台に立つ。第一子出産後’06年ヨガに出会いその後アシュタンガヨガを始める。’13年からアシュタンガヨガ公式指導者クランティのマイソールクラスアシスタントを9年間務める。雑誌「Yogini」など数々の雑誌でカバーモデルを飾り、多くのイベントにも出演。講師としても活躍し、2023年より自身のアシュタンガヨガマイソールプログラム「mysoreFuki」を始めた。

毎日を丁寧にする
ジュースのある暮らし

HANAEさんの1日の始まりは早い。午前2時半には起きて、ゆっくりと体と心を目覚めさせるように自分のためのヨガのワークを行う。2 時間かけて体を動かしたあと、家族への朝食とスロージューサーでジュースを作り、ボトルに入れて自身のヨガスタジオへ。空腹を少しだけジュースで満たしたら、ヨガの指導を行なってーー。最初の食事をするのは10 時という生活がもう何年も続いている。

HANAEさんがヨガに出合ったのは、初めての出産、子育てが始まったころ。「子育ては何もかも初めてで戸惑いもあるし、言葉でのコミュニケーションはできないし、コントロールも効かない。きっとすべてのお母さんが経験していることだと思いますが、気持ちのアップダウンが激しくなってしまった。少しでも自分のための時間をとって、その状況を改善したいと思っていたときにヨガに出合ったんです。ヨガの記事で『ヨガは心にも作用する』と書いてあり、これだ!って」。元々クラシックバレエをしていたこともあり、呼吸と体の動きを連動させるヨガに夢中になったそう。着々とスキルアップし、インストラクターへと階段を上って、ヨガの専門誌の表紙を飾るようにも。

「ありがたいことに、様々なお仕事をいただけるようになって。嬉しいし、楽しいしとすべての仕事をお受けしていたら、今度は気持ちが煮詰まってしまったんですよね。もう一度、暮らしを丁寧にしたい、体のことを考えた食生活も取り入れたいと思っていた頃、友人に教えてもらったのがヒューロムのスロージューサーでした。でもすぐには始められないと思っていたら、コロナ禍になって」。強制リセットのように時間ができ、すぐにジューサーを購入したそう。

「付属のレシピ集は最初から最後まで全部作ってみました。ビーツやケールのジュースは結構作ったかな。最終的に家族も美味しいと飲んでくれて、続いているのはりんごとにんじんとレモンのジュース。季節問わず手に入る素材なので続けやすいということもありますね。そしてジュースはヨガの前に低血糖になりがちな自分にもピッタリでした。ヨガのワークは空腹で取り組むことがいいとはいえ、空腹時間が長すぎて最初の食事が胃腸の負担になってしまっていたんですね。コールドプレスジュースは体への吸収が早いからすぐにエネルギーになり、今ではレッスンの前に飲むことも習慣になっています」。

ジュースを搾ったあとのりんごとにんじんの搾りカスが、夕食作りの時短にも役立つことも、気持ちを整えることにつながっているとH ANAEさん。家族にも好評なのは搾りカスを生かしたドライカレー。玉ねぎのみじん切りとひき肉を炒めたあと、搾りカスを入れて塩・胡椒と市販のルーで味付けする簡単カレーですが、「普通のカレーより、こっちが好きと子供も言ってくれています」。ほかにもトマト缶と合わせてミートソースにしたり、そぼろを作ったりと活用しているそう。

自分への小さな約束は
心の安定剤になる

ヨガを教える立場となって10 年以上が経つ。かつての自分がそうだったように、さまざまなきっかけでヨガを始める人に接し、ヨガを通して伝えたいことは心の安定とHANAEさんは言う。

「自分自身の心の安定が家族の心の安定にもつながることを、私自身が実感したから、そのことを伝えていきたいですね。ヨガはただ技術を教えるだけでなく、手を使ってアジャストする( ポーズを調整し、正しい方向へ導く)ことも大切なので、人と人との体を通じた対話も生まれるんです。支える私の手を信頼してもらうには、私自身の心の安定や生きる姿勢も大事になってくる。すべてを完璧にというのではなく、怒るときは怒り、泣くときは泣く。子育てがあって、仕事の忙しさがあって、コロナがあって。そんなアップダウンを経たからこそ、無理せず素直でいながら、最終的には自分を安定に保つためのルーティーンを持っておく。その大事さも実感しています。私にとってそれはヨガはもちろんですが、今では自分のために早朝に作るジュース。頭で考えがちな自分をリセットしてくれている気がします」。

材料をポンポンとジューサーに入れて、ゆっくり搾られていくジュースを眺める時間。ささやかだからこそ続くルーティーンを「自分との小さな約束」にする。そのことが、「今日も心と時間をうまく使えてる!」と自分に丸印をくれる。

Photography : 小澤義人

※当記事の内容はあくまで個人の体験談であり、個々の患者さんとその治療に関して特定の治療法などを推奨するものではありません。治療に関してのご判断は、医療従事者とご相談のうえ、慎重におこなってください。当記事に起因する問題に関して当社は一切の責任を負いません。