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03 FUTABA FRUITS - DAISUKE NARUSE

03 FUTABA FRUITS - DAISUKE NARUSE

PROFILE
成瀬 大輔(ナルセ ダイスケ)
フタバフルーツ三代目
2006年より家業を継ぎ、三代目に。サーフィンとスノーボードをライフワークに、自然を愛し、人とのつながりを大切にする。2008年より東京からフルーツを中心に人、音、アートの繋がりを広げていくイベンント「viva La Fruits」をスタート。2018年よりフタバフルーツパーラーも展開。
futaba-fruits.jp

待っていても始まらない
フルーツを外の世界へ

「生まれた時から、駅前の果物屋です」

そう語り、にっこり微笑む成瀬大輔さんは、西武新宿線・都立家政駅前にある、77年続く老舗果物屋『フタバフルーツ』の三代目である。でも実はその三代目までには、かなり回り道をしてきた。

「36歳まで、遊びが一番で仕事は二番という生活。サーフィンやスノーボードに夢中で、遊ぶために家を手伝い、お金が貯まると何ヶ月もいなくなってしまう、というような生活でした。親がそれをよく許していたなと思います」

時代背景が変わり、スーパーマーケットの登場で商店街の小売店に活気がなくなり、売り上げは下がるばかり。そこに何の未来も、楽しさも見つけられなかったのだ。

「ある日、海に向かう途中でサーフィン仲間の先輩から『おまえ、将来どうするの?』とか聞れ、的を得た答えができない僕に『お前は金に代えられない(77年続いた)歴史を持っているだろう。ちゃんと向き合って幕を閉じるのと、逃げるように幕を閉じるのでは違うだろう』と言われ、そうか、自分っぽくやればいいんだと、突然目の前が開けたんです」

人々にフルーツを食べる機会がなくなったのなら、自分がフルーツを食べる機会を作ればいい。そこからフルーツパーティーの企画が生まれた。

「フルーツに足りないものは音楽だと、DJをいれたり、ライブをいれ、海の仲間たちが人を呼んでくれました。噂が噂を呼び、アパレル業界の人たちと繋がり、フルーツケータリングの仕事が始まった。それを見たカフェカンパニーの社長から、一緒に何かやろうと声をかけられ『フタバフルーツパーラー』が生まれたんです」

フルーツを混ぜるのは、
ジュースならでは

「銀座でカフェ x フルーツのイベントをした時、僕たちがフルーツビュッフェ、ヒューロムがフルーツを使ったスロージュースを提供したんです。それがジュースとの出会い。フルーツって食べると飲むのとどっちがいいの?と聞かれますが、どちらにも良さがあると思うんです。フルーツはそのままの形も、カットしたものもかわいい。その形を楽しみながら食べるのが魅力です。一方でジュースは、何より手軽さが魅力です。イベントでフルーツのスロージュースを出すと、みんなが喜ぶんです」

大輔さんも、店でスタッフや母親らと飲む、朝のスロージュースがもはや日課である。

「朝一杯のジュースは体が喜ぶ感じ。フルーツを組み合わせて、ミックスできるのもジュースならではの楽しみ方。幸い僕はフルーツで囲まれた生活だから、いろいろ組み合わせて試しています。もちろん、混ぜる相手はフルーツに限らず、野菜でもいいと思います」

僕はフルーツの指揮者
人を巻き込み、幸せにしたい

今やフタバフルーツといえば、街の果物屋の概念を変えるかのごとく、イベントなどを通じてフル ーツの新形態を次々と生み出している。

「僕はフルーツの指揮者になりたい。いろいろな人にフルーツを見て、食べて、香りで感じてもらうため、個々には際立っているんだけどその場で燻っているものを、外に飛ばす役割だと思っています。たとえば地方の生産者を新しい業者や業種とつなげたり、そのためのイベントを考えて、もっとフルーツの可能性を広げたい。今は人を巻き込み、人を幸せにするのが楽しいんです」

昔は商店街に店を構え、訪れる客との会話がコミュニケーションだった。それを時代に合わせ、自らが外へと飛び出し、さまざまな他人とコミュニケーションを持つことで、未来が広がってきている。

「僕が3代目になって12年がたち、これからが第2章だと思うんです。今後はもっともっと生産者と繋がりたい。オーガニックの生産者も、JAさんも、独自に新しい品種を研究する人もいる。僕は毎朝市場でフルーツを仕入れていますが、直接やりとりする地方のファーマーも増えてきたんです。そんな人たちを、もっと前に押し出していきたいんです。」

そんな成瀬さんが考案するイベントの、強力な助っ人がヒューロムスロージューサーなのだ。

「プレミアムテキーラの『パトロン』とのイベントでは、イチゴのスロージュースでフローズンマルガリータを作りました。ジュースはフルーツを楽しむ一番手軽な方法。食べて、飲んで、ミックスして、フルーツの可能性や、その楽しさを多くの人に広げていきたいですね」